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屋久島ツツジ


一昨日集まった中学校のミにクラス会でのこと
話はあちこち飛んで賑やかである。

隣席のSさんが「あれはカルチャーショックだったよね」
それは中学時代に(1、2年どちら?)聞いた久保陽子のヴァイオリン演奏のことである。

曲はメンデルスゾーン作曲「ヴァイオリン協奏曲」。
あの時聴いた鮮烈なヴァイオリンの音色と曲は今も脳裡に焼きついている。

彼女は当時10歳ぐらいの少女。
朧気な記憶であるが、確か奄美出身?と紹介されたように思う。
奄美大島が日本本土復帰以前の頃のことである。

今は日本を代表する世界的ヴァイオリニスト、教育者(現東京音楽大教授)である。

メロディーを聞き漏らすまいと目を輝かせ神経を集中して聴いた。
1回聴いただけで曲のイメージを覚えた。

今と違いライブ演奏を聴く機会の無い頃、まして中央から遠く離れた地方に住んでいる。
当時の音楽鑑賞?はラジオ放送や映画のスクリーンから流れるメロディーを聞くぐらいであった。

あの音色はまさにカルチャーショックであった。
強烈な印象が残っている。

わたしが中学に通った時期は(S27~30年)まだ太平洋戦争の復興期の頃である。
鹿児島大の教育学部に付設された中学校は、旧兵舎跡の古い木造校舎であった。
教室も廊下も薄暗かった。
演奏を聞いた所は、新装の教育学部の体育館である。

どうして、あの頃1中学校でヴァイオリン演奏ができたのだろう?

今思うと音楽の先生も当時としては特異であった。アメリカ2世といわれていたが服装も違っている。ブラウスの色が赤やピンクであっても似合っていた。

周辺で中年女性が赤い服を着ている姿を見ることは殆んどなかった。
中年女性は洋服よりまだまだ和服姿が多かった。

西欧音楽を聴く、それもライブで・・・きっと彼女の発想だったのでは?

まだまだ戦後を引きずっており、何事も飢餓感ばかりの頃、食べ物も充分でなかった。
とても文化まで楽しむゆとりのない頃である。

このヴァイオリン演奏を聴く機会があったから、クラシック音楽に目覚め、好きになったといっても過言ではない。

未開の地で、TVの画面に群がるようにして覗き込んでいる子供たちの顔が浮かぶ。
あの姿とヴァイオリンを聴いたときの私の顔の表情は同じである。
新しいものに出会ったときの好奇心や感動は一緒である。

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マンマ

  • Author:マンマ
  • 好奇心、やじ馬根性旺盛な熟年おばさん?

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