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2010 / 10
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彼のことを初めて知ったきっかけも同じくTVのプログラムであった。
それは、10年ほど前に放送されたBS放送の番組“世界わが心の旅”である。

かって留学したことのある地、ドイツを20年ぶりに訪ねる旅のドキュメンタリー番組である。思い出の地を訪ね親友との再会を果たすことが目的である。
番組の冒頭で、29歳でドイツへ留学を決めたいきさつや、そこで親友を得たことを語っている。彼は韓国の在日二世として熊本で生まれている。放送当時、その3年前に在日で初の東大教授になっていた。

在日二世として日本社会でどう生きていけばよいか思い悩んでいた時であった。解放感と不安の入りまじった気持で日本から逃れるようにして、ドイツの小さな町エアランゲンの「ニュルンベルク・エアランゲン大学」に2年間留学している。大学院を卒業していたので、大学では授業は取らず、研究生として自由な立場で過ごした。専ら図書館で本を読むことに没頭していたという。

人との交流も少なく孤独な留学生活を送っていた。そこで人生の転機となった一人の親友に巡りあう。ギリシア出身の医学生エマニイルという青年である。明るく社交的な彼の性格に惹かれる。彼を通して多くの外国人学生と知り合う。唯いつ世界に開かれた窓となった。日本対在日という狭い関係の楔から解き放された。

彼の両親はギリシアのクレタ島から移住してミュンヘンのビール工場へ出稼ぎに来ている労働者である。韓国から日本へ渡って、在日一世で廃品回収業を稼業として懸命に働いている自分の両親と相通じるものがある。

彼は語る。一世は真面目に働いて商売を繁盛させることに努める。しかし自分の手で得られないもの、目に見えない価値あるもの、それは「知識」である。一世が望んで得られなかったもの、それを自分が達成してあげようと・・・学者を志した所以であろうか。

 エマニイルの両親が住むミュンヘンへ度々招待される。古いアパートに住む両親は温かい料理を作って迎えてくれる。自分のオモニ(母)を重ねる。自分の両親に会っているような感じがして嬉しかったという。



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数日前、定期健診で市立病院へ行った。
血液検査を済ませ外来待合室に戻って腰かけた。検査結果が出てから診察を受けるので1~2時間の待ち時間を要する。1Fはいくつもの診療科の外来患者と薬局の投薬待ちの人が集中するフロアである。人の往来と人声でざわざわしている。本を読む気にもなれず退屈な時間である。

待合室のTV画面に政治学者の姜尚中が映っている。ワイドショ―“あさイチ”にゲスト出演している場面である。彼はメディアにも度々登場するので多くに人に知られている。

番組のキャスターが、彼の経歴と女性に人気があると紹介している。ヨン様ならぬカン(姜)様と呼ばれているとも・・・
知的な風貌と低音のヴォイスが女性たちから熱い支持を受けているのだと。また最近出版した自伝的な小説『母 ―オモニー』がベストセラーとなっていることも。

彼の語り口はソフトであるが、難しい政治学・政治思想史の学者のイメージが強かった。最近になって、教育テレビ「日曜美術館」のキャスターを務めていることも知ったばかりで、女性にもてるとは、意外な側面を知ってちょっとびっくりした。


ougaku

harouin

dinner2


先週末、在京の長女が帰省した。
当初海外旅行を考えていたようであるが、休暇の調整がつかず帰省に振り替えてくれた。
普段は仕事を持っているので年末年始に帰省する。この時期の帰省は滅多にないのでうれしく心待ちすることになった。
一日は、近くの温泉に泊まって親娘でゆっくり過ごしたいとホテルの予約も取ってくれた。

鹿児島市内に住んでいるがサンロイヤルホテルは初めて泊まる。
目の前に錦江湾・桜島を一望する最上階(12F)の部屋である。生憎の曇り空できれいな夕陽・朝陽は見られなかった。13Fの展望温泉は目の前に桜島が見え素晴らしいロケーションである。ここから桜島に昇る朝陽を見たかったが・・・

朝風呂に行くと浴槽からハングルが聞こえる。

翌日山形屋に出かけた。正面玄関前で入れ替わりながら写真撮影している。玄関に入ると朱色で熱烈歓迎と書いてある。「歓」は中国の略字であったがPCでは変換出来ない。店内のあちこちで中国の観光客を見かける。若者から年寄りまで年齢層も幅がある。クルーズ船が入港したのであろうか?

以前、中国の観光客が鹿児島のデパートで高額の買い物をするというニュースが流れた。富裕層が日本で買い物する姿はTVでも見ている。ローカル都市鹿児島でも同様な現象が起きているということであろうか。東洋人は一見して外見で国籍の判別は難しい。聞こえてくる言語で辛うじて推し量るのみである。

日本も長い間1ドル360円の時代があった。庶民にとって海外旅行は憧れの的であった。現実のものとなって、どこに行っても日本人と出会うほど普遍化している。

 居住地の近くで韓国・中国とアジアの人に出会うようになっている。鹿児島も海外が近くなりその距離が縮まっているように感じる。


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マンマ

  • Author:マンマ
  • 好奇心、やじ馬根性旺盛な熟年おばさん?

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