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2006 / 06
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6月最後の日である。
梅雨真っ只中とはいえ、連日、雨が続いた。
重く垂れ込めていた雨雲が去り、今日は久しぶりに青空が広がっている。
真夏の雲である。風に吹かれて洗濯物も心地よさそうに揺れている。

所用で中央駅まで出かけた。長雨で、空気はたっぷり湿気を含んでいる。蒸し暑い。日の中をちょっと歩いただけでムーンと熱気に包まれる。

戻り道、バスの車窓から、屋根一面に(1F)洗濯物を広げている姿が見えてきた。
女性である。“危ないじゃない、滑り落ちたらどうするの?”ひと事ながら気に懸かる。
バスが近づいて、裏返す作業の手が見えた。
布団が干してある光景は見るが、衣類をベタ干ししているとは驚きであった。これも長雨の所為?

6月の1/3は入院生活であった。
今回は、日にちの調整をして予め予約してあったので段取りよく運んだ。
友人が“あちこち、こそくりしたから長生きよ”と言うように、体のこそくりはこれで最後に願いたい!

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カウントダウンして、日本中が沸騰したように暑く燃えた
「2006 FIFA ワールドカップ」
だが、日本の決勝戦進出の夢は叶わなかった。残念!

準々決勝戦進出の8チームも決まった。6チームが優勝経験チームという。
連日メディアはサッカーワールドカップ一色である。
サッカーの細かい競技ルールは知らないが、TVで観戦した。応援もした。

待って! ウィンブルドンテニス大会が開催される時期だと思うが・・・
サッカーの陰に隠れてTVや新聞記事でも目立たない。例年BS放送でライブ観戦して楽しんでいるが、見当たらない。

今朝、新聞の番組表でやっとハイビジョン放送を見つけた。ウインブルドンが始まると、夜更かしおばさん登場である。程々にしないと思っているが、ひと度見始めると止められない。録画放送を見てもハラハラドキドキの臨場感は得られない。スポーツは競技場に行けないのであれば、せめてTVはライブで見たい。

日本は、杉山愛ら4人が出場している。
芝コートのウインブルドンテニス、今年はどんな選手が活躍し、どんなドラマが展開されるだろうか?

女子は、ロシアの「マリア・シャラポア」選手もタイトル奪回を目指すだろう。
朝刊にアンドレ・アガシも引退表明している。最後の全英試合と報じている。
男子は、4大大会優勝者の「ロジャー・フェデラー(スイス)」が最有力だろう。

地元イギリスは70年間も優勝者を出していない。

ティム・ヘンマンに頑張ってもらいたい!
彼も30歳過ぎている。
私は彼にエールを送る!

雨にも負けずマットな真紅のハイビスカスが咲いた。
好きな色である。

雨に打たれて花びらの先は身を丸くしている。
雫を浴びて瑞々しい。

ハイビスカス

最近、バイオ栽培などのせいかカタカナ書きの花の名が多い。
「ハイビスカス」と呼ぶとモダンにきこえる。花容も・・・

和名の「仏桑華」だと文字からして心に落ち着くものを感じる。
20数年前に沖縄の植物園で見たときは「仏桑華」と表示してあった。

一昨日のビンゴゲームでヨーグルトメーカーを当てた。
早速作ってみたい。作り方に書いてある牛乳とプレーンヨーグルトを用意した。

以前、カスピ海ヨーグルトを作っていた。旅行したり、長期入院などで種も駄目にしてしまった。この頃は市販のもので済ませている。

久しぶりの手作りである。
夕べ寝る前にセットした。作り方はいたって簡単。
牛乳(500cc)パックの中にプレーンヨーグルト(30cc)を入れてよく攪拌する。ヨーグルトメーカーに入れて電源を入れる。あとは発酵を待つだけである。出来上がり時間5~8時間とある。

今朝気になって覗いてみた。容器はちょっと温まっている。
牛乳パックを取り出した。
出来ている!
冷蔵庫で冷やして、今夜の試食が楽しみである。

今年もまた、この日がやってきた。
この日とは、
夫の会社で毎年この時期に開催される社員と家族の親睦会のことである。
ボーリング大会、ビンゴゲーム、夕食会を家族的な雰囲気の中で楽しむ。

会社は船会社で奄美諸島へフェリーを運航している。船会社だから乗組員が多い。1年に1回、全員乗務がない日に家族ぐるみの親睦会が開催される。家族は赤ちゃんから、おじいちゃん、おばあちゃんまで参加する。

若い社員が多いので赤ちゃんや子どものにぎやかな声がする。幼児は走り回って仲良くなっている。久しぶりに活気ある子どもの声を聞く。夫も“此処は少子化対策は必要ないな”と。

今年は退院して2週間しか経っていなかったので、ボーリング大会への参加は見合わせた。観戦もしなかったのでつまらない。下手でも、スコアを気にしながらゲームに参加している時は、年齢のことなど忘れてしまう。あのワクワク感は、来年へのお楽しみにとって置くことにしよう。

親睦会の中でボーリング大会の表彰、ビンゴゲーム、夕食会が行われる。
ビンゴゲームのカードは老いも若きも1人1枚ずつ渡される。空クジなしで全員に賞品が行き渡る。親に抱っこされたり、幼児が神妙な顔をして受け取る姿は微笑ましい。家族数の多いほど多くの賞品をゲットする。

夫も私もビンゴーになるのも遅く、上位の賞品にも縁がない。早くビンゴーになったからと喜んでもおれない。さらに三角くじ引きで商品番号を当ててから、貰う仕組みになっている。良いも悪いも、ひとえに自分のくじ運に懸かっている。よい賞品が残って最後に福ありのこともある。

140~50人分の賞品が用意してある。社員数は減っているのに何故か参加者は増えていくとも・・・今年の目ぼしい賞品は、液晶TV、デジカメ、ミニコンポ、自転車、冷凍庫、除湿機。商品券etc.

トリックにかかったように夢中になるビンゴゲームである。不思議なもので、並べてある上位の商品が自分に回ってくるような錯覚すら・・・
読み上げられる番号が多いと“良かった、まだチャンスがあるぞ”と変にほっとしたりして・・・
もしかしてギャンブル癖が潜在するのでは?いえいえそうではありません。そ~れはハラハラドキドキ、スリル感が楽しいからデス。

夫は珍しく2番目にビンゴーと今年は調子が良い。勇んで引き当てた番号は122番。苦笑している。私は53番。戻って包装紙を解いた。携帯用魔法ビンとヨーグルトメーカー、どちらも役立つ品でにんまり!

ひと度ビンゴゲームが始まってしまうと、会場はざわつきご馳走の箸も止まる。皆の悲喜こもごもの表情は抱腹絶倒である。こんなに大勢で笑い楽しむ親睦会ってあるだろうか?
以前はカラオケもあったが、ビンゴの勢力が淘汰してしまった。
この魔力は何だろう?

梅雨らしい雨の日が続いている。
じめじめとした雨で、急に蒸し暑くなった。不快指数もうなぎ上りで、我が家のクーラーも稼動し始めた。
九州・四国地方には大雨のおそれありと報じている。

今日は夫の会社の社員と家族の親睦会の日である。
毎年、よく笑いよく食べる日である。

家族対抗の室内ゲーム(ボーリング)で天候には左右されないが、枕崎など遠方からの人もいるので、やはり晴れて欲しい。

今年は病後でボーリングには参加しない。夕方から始まるビンゴゲームとパーティに出席する。せめて身なりなりぐらいは?と、これから美容院へ行ってきます。
親睦会の模様は明日にでも・・・

少し間を置いて2度目の睡蓮が咲いた。いずれも一輪ずつ・・・
昔の火鉢に水を張った、にわか池もどきの水中である。

睡蓮

姿は蓮に似ている。共通するは、どちらも花のいのちは3日間。
簡単な見分け方は、
蓮は葉(ほぼ緑色)や花が水面から立ち上がって咲いている。

睡蓮2

睡蓮は葉も花も水面に浮かんだまままである。
葉は(赤っぽいものなど色々)水面に寝ているようで、花は水面から凛と首を出している。

水中に咲く睡蓮、梅雨の時期に、しっくりと溶け込んでいる。
オランジュリー美術館で観た、モネの『睡蓮』を想い出す。

6月1日、ペースメーカーのリード線再セットの手術をした。退院後2週間経過している。今日は予約受診の日である。
胸部レントゲン撮影後、診察を受けた。写真を見ながら説明があった。

「リード線も動いていないですね、次回は1年後でもいいですよ。心配であれば半年後にでも。傷口もきれいです」
「半年後でお願いします」

ほっと胸を撫でおろすおもいで診察室を出た。
私の心臓は、血管に問題はないので投薬はない。ありがたい!

その足で入院していた6Fの病室を訪ねた。顔見知りの2人は入院中である。1人は心筋梗塞で緊急入院して、血管にダメージを受けていた。医師の薦めの治療を躊躇していたが、その後どんな結論を出したのか気になっていた。

“1回目の風船治療を受けました。その後はこれからの経過を見てからのようです”不安はあっただろうが、積極的な治療へ決心がついたことを知り、人ごとながらうれしかった。早くベッド上安静が解かれることを願う。

もう1人は風呂上りの洗面器を抱えて部屋に戻ってきた。
笑顔で「よかもんじゃ」
「もうすぐ帰れるのでしょう」
退屈しのぎにと思ってTVガイドを置いた。

入院中は、同室の家族や見舞い客があると眺めるだけである。特別着飾っているわけでもないのにまぶしく見えた。
早く自由の身になりたいと思った。目に見えない隔離感がる。
数日後に退院を控えている人でも、今日の私を見ると同じおもいがするのであろう。

映画「ダ・ヴィンチ・コード」は
世界中でベストセラーになっているダン・ブラウンの同名小説を映画化した超大作ミステリー作品である。

以前、パンフレットに「ダ・ヴィンチ・コード」は「本で読み、ミュージアムで体験し、映画を観る」という三つの楽しみ方を提案すると書いてある記事を読んだ。5月に上京の機会があって、六本木ヒルズで開催中のダ・ヴィンチ・コード展は見た。

映画はロードショー後1ヶ月経つ。見損なわないうちにと、友人と3人で出かけた。鹿児島中央駅のアミュプラザのシアター「鹿児島ミッテ10」である。

普段は100席ぐらいのシアターは空席が目立つが、今日は30人を超える入場者で男性も多い。中高年層である。此処にはたまに独りで見に来るが、10数名の観客で殆ど女性ばかりである。

「ダ・ヴィンチ・コード三つの楽しみ方」の中で本は読んでいない。ストーリーも出演者もよく知らない。果たして画像を見るだけで解るだろうか?

ルーヴル美術館のグランド・ギャラリーでも撮影されたという。
あらすじは、ルーヴル美術館の館長の死体が発見され、周りには不可解な暗号が残されていた。このメッセージの謎を大学教授(トム・ハンクス)と孫娘が解き明かしていく。

彼らが辿り着いたのは、ダ・ヴィンチが英知の限りを尽くしてメッセージを描き込んだ「最後の晩餐」だった。シオン修道会と呼ばれるヨーロッパの秘密結社も、興味を惹かれるが、画ききっていない。

展開が速すぎてストーリーを把握しきれない。原作の本を2時間30分の映像に集約すること自体、土台、無理がある。映像は美しく、テンポが速く、惹き付けられたが、内容はちょっと消化不良のまま?シアターを後にした。

6月9日、今日で雲隠れも終わる。
今夜は我が家の布団に足を伸ばすことができる。10日ぶりである。

今回の入院手術は緊急入院ではなく予め予定していたものであった。
そうだからという訳ではないが、病状への思いや、気合の入れ具合もやや気楽なところがあった。

手術中に何度も聞こえたジェネレーターを確認しておこうと思う。
それと命綱であるペースメーカーの復習も。

私がインプラントしているペースメーカーは、徐脈性不整脈治療の一環である。

脈が遅くなる不整脈では、一時的に脳への血液が不足し、めまい、生あくび、ふらつき、失神などの症状が出る。このよう心臓のリズム(心拍数、脈拍数)がゆっくりになってしまう不整脈に対して、ペースメーカが用いられる。
ペースメーカが電気的に刺激を与えて心臓の拍動数(脈拍数)を補う。

専門的な病名でいえば、完全房室(かんぜんぼうしつ)ブロックや洞不全症候群(とうふぜんしょうこうぐん)といわれている病気である。
これらの病気の多くは単独で、心臓の筋肉や心臓の弁には異常がないのにリズムだけがきわめてゆっくりしている(脈が少ない)、という症状で現れる。

私の場合は完全房室ブロックである。
刺激伝導系が心房と心室の間で完全に切れている。不整脈になると、心臓の収縮は1分間に約40回位に低下して目まいをおこす。1年前に診断されてペースメーカーをインプラントした。心臓の筋肉や弁は異常ない。

心臓ペースメーカーは、刺激を作り出すペースメーカー本体(ジェネレーター)と、刺激を伝えるカテーテル電極(ペースメーカーリード)の2つの部分から成り立っている。

 ペースメーカー本体には、内部に電池と電気回路が内蔵されており、その上部にはペースメーカーリードをつなぐための部分がある。ペースメーカーリードは、先端部分に電極があり、その部分が心臓の筋肉に接して、電気刺激を伝える。これらの本体とペースメーカーリードは、手術により体内に完全に植込まれる。ペースメーカーの設定の変更は体外から特殊な機械を当てるだけでできる。

4月末に受けた術後1年の検診で、リード線が少し上がっていて、電極へ伝わりにくくなっていた。よい状態を保つためにリード線を押し込む手術を受けることにした。
今回は負荷も少なく10日間の入院ですんだ。リード線のリセットも出来た。
とはいえ、インプラント後では少数派であると聞き、我ながらお騒がせ人間であると思う。

私は軽症の部類で院内も自由に歩いていた。同室にはベッド上安静の人もいた。
入院中に、若い医師たちの直向きで真摯な姿勢を目の当たりにして感動した。

研修医であろうと思うが病室を頻繁に訪れ、患者に病状や治療について詳細に説明している。よりよい助言もしている。
両隣ベッドから説明の声が聞こえてくる。医学用語を使いながらも分かり易い言い回しで理解しやすい。わたしまで知らない病気の知識を教えてもらったようなものである。

休日も姿が見える。
「土、日はお休みがあるのですか?」
「あってないようなものです」
自分の務めだとさらりと交わす。

患者に接しながら、日夜自分の研鑽に努めている。
病人にとって医者は頼りである。
身近に若き医師たちの日常に接し、頼もしく心強く思った。     おわり

ドリアン

一昨日の日曜は「父の日」であった。
母の日に較べると、かなり陰の薄い日である。

プレゼントは用意する。だが、デパートの混雑も母の日には及ばない。
それに、おおかたは財布のひももお母さんが握っている。実権も。
矢張り母の力は大きく女性が強い。我が家も然り。

到来物も多い日である。
息子から夫の好物ドリアンが送ってきた。
開けてみると少し切れ目が入っている。果肉を取り出してタッパーウエアーに密閉した。
早速昼食後に食べてみた。ねっとりとしてまさに食べ頃、臭いもそれほど強烈ではない。次女から産地直送の枝豆とサクランボが届いた。

晩ご飯の支度をしていたら、お隣から釣りたてのイサキをいただいた。直ちにお刺身に。知人から種子島のうちわ海老、びな(貝)まで・・・

枝豆でビールの晩酌、イサキの刺身、うちわ海老の味噌汁の豪華版晩餐?となりました。「父の日」、お父さんうれしいプレゼント攻勢でモテモテな1日でした。にんまり!

桜島2

抗生剤の点滴、服用が終わると、入院生活も単調になってきた。院内の行動だけ自由の身では暇をもてあまし気味である。

退院へ向けてペースメーカーのーチェック、胸部レントゲン撮影、血液検査も順調である。退院日も決まり心は我が家へ、傍らで荷物の整理をして不要なものは持ち帰ってもらった。

桜島の山頂は綿帽子を被ったような雲がふんわりとかかっている。
TVで今日は「芒種」と報じている。田植えの頃である。

睡蓮

朝から梅雨空で暗い。洗濯ものをしたものかどうか迷っていた。
「睡蓮が咲いているぞ」
「本当?どれどれ」
黄色の睡蓮である。水の中に咲いているが、雨に濡れた花は梅雨の季節に似合っている。
ハスは、葉や花が水面から立ち上がるが、 睡蓮は、葉も花も水面に浮かんだままという。そのとおりである。

中学時のクラスメートが親の看護で関西から帰省していた。明後日戻るのでお昼を一緒に食べようと6人集まった。
話は、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、この年齢になると健康の話題は毎度のごとく登場する。

1人が講演で聞いた話、
死因の中で、脳、心臓、癌が同比率で残り10%は老衰であると。

突然死があるのは脳と心臓
期限付き?は癌

どれがいい?
と、いわれてもねぇー・・・

みなの予想では、クラスメートで長寿一番はTさん、二番はMさん(同席)
1人が私に「あなたはこそくりが済んだから長生きよ」一同大笑いである。

こそくりとはうまい表現である。ちょこちょこ、修理しちゃ復元している。
なるほど頭、心臓、腹の手術をしている。これ以上はあるまい、そう願いたい!

術日3日目。
日曜日の病室は静かである。
外来が休みであることもあるが、人の足音や話し声も少ない。
入院患者が多勢である。

救急車の音は相変わらず響く。近くに聞こえるとほぼ間違いなく入ってくる。此処は救命救急センターでもある。

朝夕の抗生剤点滴も終わった。機械作動確認のため着けていた心電図モニターも外された。より身軽になって術後の感覚も乏しい。
昼前シャンプーをしてもらった。頭皮の地肌にお湯が流れて心地よい。頭が軽くなって爽快。

今日はTVでも見ることにしよう。売店でTVガイドを買って番組をチェックした。
午後、『第34回ローザンヌ国際バレエコンクール』(再)をやっている。見たい!

TV画面に安倍晋三のインタビューが映っている。
「人生は単線ではない、いつでも乗り換えられる複線である。一回失敗しても再チャレンジできる社会でなければ・・・チャンスは平等に」と語っている。共感する。

3時からバレエコンクールのTVを楽しんだ。
『熊川哲也』もこの17回コンクールで受賞している。
彼は受賞したその年に、英国ロイヤルバレエ団に東洋人として初めて入団してソリストとして活躍した。現在は帰国してカンパニーを立ち上げ、国内外で踊り続ける傍ら、同カンパニーの芸術監督としてプロデュース・演出なども手がけている。

このコンクールは世界バレエ界への登竜門として知られ、15~18歳の人が競う。スイスのローザンヌで毎年開催される。

今年は初めてビデオ提出による予選が行われた。ファイナルに残った16人で、クラシック、コンテンポラリー、フリーの部門で競う。そのうち1/3の強は、日本、中国、韓国などの東洋人である。

6人がスカラシップ賞を受けたが、日本からは群馬県太田市出身の森志乃さん(16歳)が入賞した。
スカラシップ賞は、世界の有名バレエ学校に1年間留学する権利と、生活費として1万6000スイスフラン(約150万円)が授与される。

西欧のイメージがあるバレエだが、今年は身近な東洋人が奮闘している。

病室は6人部屋に5人の患者である。
昨年も一時この部屋に入っていたので、凡その様子はわかっている。
動ける人ばかりで、病室らしからぬ笑いが絶えない部屋であった。

今回は、患者の年齢がより高齢者である。ベッド上安静で歩けない人、数ヶ月間の入院の人と様々である。病も違い、人それぞれに人生模様を抱えている。

これでも私が最年少?(笑ワナイデ)
自分の目にも一番元気そうに映る。10日ぐらいで退院できる私は軽症というべきだろうか。

隣のベッドに孫娘さんがよく来室していた。
動けないおばあちゃんの食事の手助けや、“どこね?”と 薬を塗ったりしている。聞くとはなしに、自然と声が聞こえるがその語り方が優しい。おばあちゃんの話をよく聞いてあげて“そうねぇ”と相槌をうって逆らうような素振りを見せない。聞き上手である。
いい情景だなぁと、ほのぼのとした気分になる。

同居ではないそうだが、言葉を飾るでもなく、思い遣りのある会話の雰囲気が伝わってくる。帰り際には次の来室予定を伝えて“また来るね”と戻っていく。
姿が見えない日はおばあちゃんの心も曇っている。“忙しかったのだろう”と、つぶやく様にトーンも下がる。
若いが、気持ちの優しい女性である。

月下美人

朝から土砂降りの雨であった。
鉢植えの月下美人の蕾が数日前から膨らんでいる。
今夜は間違いなく開花しそうで室内に入れておいた。

8時前に開き始めた。
いつもは9時ごろから芳香がたつのだが、今夜は8時30分と早い。
生憎、夫は出張で留守。
今夜はこの高貴な芳香を独り占め。おぉ!しあわせ!



術日翌日。
夜は1回トイレに起きただけでよく眠れた。
局部麻酔であったが、その後傷の痛みは全然ない。

手術室でのあの看護師さんが
「痛くないですか? 出血もないですね」
リード線を少し触っただけのようである。太ることもリード線が動く一因になると聞く。
心当たり十分である。昨夏の外科手術でベスト体重になっていたが、正月、旅行でくずれてしまった。体重増が影響すると知り、コントロールすべきことを痛感した。

主治医も
“傷口もきれいです”と言って消毒と滅菌ガーゼを貼った。表面のテープは通気性はあるが水は通さない。“1週間ほどこのままの状態で”
「リード線は宇宙遊泳しているようなものですか?」
「そうですね」

午後東側のヴェランダへ出てみた。
風が強い。ここから(6F)鹿児島のシンボル櫻島が見える。
この位置から見る桜島の姿は美しい。

雲間から朝陽が昇るときのシルエットに魅せられる。
うまく捉えられた時は一日幸せな気分になる。
桜島を眺めると、単調な入院生活も慰められる。

見覚えのないものがある。
中央警察近くに昨年はなかった鉄骨組みが見える。10階建てぐらいのマンションのようである。これじゃ桜島の景観台無しである。それでなくともビルの林立で櫻島の前面を遮っていたのに・・・残念!
きれいな山頂の形も見られなくなるではないかと腹立たしい。

この夜は隣ベッドの人の間断なく続く激しい咳でなかなか寝付けない。
CDでも聴こうと思ったら電源のコードを忘れている。
聴きたい曲を選択して持参したというのに・・・
時間がたっぷりある入院中に集中して聴けると楽しみにしていたというのに・・・
曲選びだけに気をとられて悔しい!相変わらずそそっかしい。

神経が太いわけではないが、昨夜は案ずることもなく、まぁまぁよく眠れた。

今日、6月1日(木)は、午前9時から手術である。
朝食は欠食となり起床後は水も飲めない。8時前に抗生剤100ccの点滴をする。
夫もやって来た。手術が終わるまでは病室待機である。

8時50分、看護師と歩いて2Fの手術室へ。ドアを開けると、
「あーら、誰かと思ったら・・・」
「どうぞよろしくお願いします」
昨年も病室で、
「初めてではない、以前に会っているような気がする」
といわれた看護師さんである。
またも遭遇することになった。偶然とはいえ私も驚いた。

機器や術台の位置など見覚えのある部屋である。
手術台へ上がって仰臥した。台は人1人おさまる幅で狭い。
壁の時計は9時を指している。

ペースメーカー業者の人が心電図を装置する(手首、足首、胸)
映像モニターが右側に見える。43の数字と心電図の波形が映っている。
「少し脈を遅くします」
「気分は悪くないですか」
「だいじょうぶです」

「脈が出ました、39です」
どうやら自前の脈拍数のようである。

執刀は循環器科部長のT先生である。
左胸上に消毒薬が塗られた。顔面にワイヤーマスク(野球のキャッチャー・マスクの様)、その上に光を通す紙が掛けられた。

今回も局部麻酔である。
「ちょっと痛いですよ」と言って、
痛み止めの注射1本が左胸上に射された。針を刺す時チクッとしただけである。
ペースメーカー本体を触って、確認(位置の?)しているらしい感じがする。

「メス」
手術が始まったらしい。人の話し声はすべて聞こえる。
左側からT先生、右側からもう一人ドクターの声がする。
「痛くないですか?」「だいじょうぶです」

「血管に弾力がありますね」
設定数の数値のやりとりの会話などは理解できる。
「ジェネレーター」を何回も聞いた。なんのことだろう?
「大きく息を吸ってー、吐いてー」を数回繰り返した。
最後に傷口の縫合であろう。表皮を針ですくって縫う感触がある。

「終わりましたよ。リード線もうまくいきました。」
「どうもありがとうございました」
顔面マスクが外された。時計は10時30分を指している。入室してから丁度1時間半経過している。予定通りに終わった。
次の術者が待機している様である。

病室への戻りは車椅子であったが、手前でトイレに行って後は歩いて部屋に入った。
夫はびっくりしたようで“だいじょうぶか、よかった”と安堵した様子である。手術終了の連絡はすでに聞いていた。

左腕は肩から上には上げないように注意されたが、術後の安静度は緩やかである。
抗生剤は朝夕2回の点滴が3日間、その後服用4日間で済む。
 院内の行動は自由
 食事は腰掛けて食べられ、下膳までできる
 トイレ洗面は歩いて行ってよい
 シャワーは下半身O・K、上半身は拭く

安静度表を見ると、術後8日目の6月9日(金)が退院予定になっている。
来週末には帰宅できそうで嬉しい。

食事は昼食から出るが一人で出来るので、夫には会社へ戻ってもらった。
朝食は欠食だったので昼食が美味しい。
術後食ではなく、即、普通食が出ることもううれしい。

花梨の実

久しぶりに花梨の木を眺めた。
春先に淡いピンク色の花を咲かせ、結実していることを確認していた。

昨年暮れに剪定したが、葉が生い茂ってきた。
青空に透かして見えていた実も見えにくくなっている。
根元に数個落ちている。

幾つぐらい歩留まりしているか気になる。
5センチぐらいの大きさになっている実を見つけた。
枝先の方へ凝視するように目線を移していく。

ある!ある!

わずか1本だけの木である。20個ばかり確認できた。
自然淘汰は仕方ないけれども、矢張り風が心配。
大きな台風が来なければよいが・・・・

芳香を放ち、黄色く色付く秋が待たれる。楽しみである。

5月31日(水)、いざ鎌倉ならぬ、いざ出立(病院へ)の時である。
血液検査があるので朝食抜きで、荷物をまとめてタクシーに乗った。

これから入院する本人が荷物抱えて一人で病院へ向かっている。
緊張感もなく、平常心、落ち着いている。
我ながら“ちょっと変かなぁ~、元気があっていいじゃないの”と自問自答しながら苦笑している。

循環器科で受付を済ませると、血液検査、胸部レントゲン検査、心電図撮影の指示が出た。10時ごろ終わったが、まだ病室の準備が出来ていないので食事を摂ってくださいといわれた。

院内に食堂もあったが、昼前戻ればよかったので用事も済ませようと思って外に出た。この時間、食事できる店は営業準備中である。11時開店のところが多い。
目ぼしい店を物色しながら、ぶらぶら歩いていたら天文館まで来ていた。

途中、風にのって濃厚な豚骨スープのにおいが流れてくる。無性にラーメンを食べたくなった。それに入院中はお目にかかれない食べものである。これでラーメンに決まり!
電車通りを横切って、10時40分の開店時間を待って、老舗のKラーメンへ入った。この店は暫くぶりである。カウンターに腰掛けた。

目の前に豚骨スープ独特のにおいと湯気がたつ。れんげでスープを一口吸ってみる。予想通りの慣れ親しんだ味がする。
麺をほぐそうと思って、キャベツともやしを丼の端へ寄せた。
麺が細い!
ちゃんぽん玉のような細い丸みのある麺である。
予想では、もう少し太くて角張った麺が出てくる筈であった。
久しぶりであったので麺が変わったのか私の記憶違いかよくわからない。

確かめてみたい気もしたが病院へも急がねばならずやめた。
私の頭の中の味とはちょっとズレがあった。ラーメンに特別なこだわりを持っているわけではないが、味覚はやや消化不良のまま店を出た。

昼食から病院食が出たが、1時間前にラーメンを食べたばかり、流石に食べられなかった。我ながら入院する当人の行動ではないと思う。

病室(6F)も決まり、身のまわりの日用品を整え、入浴を済ませ、明日の手術に備えた。

今回の入院は、今までのいきなりそのまんま入院と違い、予約を入れて、予め入院日が決まっていた。
ということは、前もって自分自身で入院準備ができる。

自慢じゃないが、経験豊富?で、入院生活の様子も熟知している。
必需品も分かっている。
使いきりでよいものは、100円ショップへ行って無駄なく手際よく準備した。これって合理的ですよ。
洗面器、石鹸箱、歯磨き用コップ、タオル(薄地で使いやすい)、メモ帳、etc.・・・

病院の売店でも揃うが、全てが定価販売である。緊急の場合は仕方ないが割高すぎる。パジャマは病院でレンタルすることに。レンタル料1日50円、夏場は週3回更衣。
聴きたいCDも選んだ。

入院前日は流石に慌しい。
やるべき事項を書き出しておいた。終わったものから消していく。
美容室でカットとシャンプーも済ませた。

前日に生ごみを残したくない。
夕食は出前のにぎり寿司である。
病院の食事では、なま物の魚は出ないので、大好きなお寿司を食べておきたい!

またやっちゃいました。またぁ・・・そうなのです。
10日ばかり雲隠れしておりました。雲隠れ先は病院です。

私は1年前にペースメーカーをインプラントしている。
徐脈に因るペースメーカー、インプラントである。
1年後の検診(4月25日)でちょっとばかりご機嫌ななめになっていた。

ペースメーカーは本体とリードから成る。レントゲン撮影と機械のチェックがあった。本体は問題なかったが、リード線が少し上に上がっている。脈のキャッチにばらつきがでている。

そのままでも不都合はなかった。然し、年齢も若い(心臓疾患では)のでもう少しよい状態をキープしたほうがよいだろう、3~4年も経っていると肉が巻いて固定して難しいが、今なら可能の診断がでた。
血管はきれいので心不全の心配はなかった。

私の都合のよいときに、
「入院して上がったリード線を押し込むことにしましょう、ゴールデンウイーク明けにでも・・・」
2週間ぐらいの入院と聞いて、
一瞬、目の前真っ暗・・・

「えぇっ!」
「先生、5月は旅行(東北)や同窓会(箱根)で出歩く予定が立て込んでいるのですが・・」
それではと、
私の都合を聞き入れてもらって5月31日入院、6月1日手術の予約をして帰宅した。

戻って、夫に“何事もなく”と言いたかったが、ありのままを伝えた。呆れかえるかと思ったが、それまで延ばしていいのかと心配してくれた。
子どもたちには、上京した際に、入院すること、帰省の必要ないことを伝えた。
びっくりさせたが、昨年と違い、短い日数で、安静度も軽く、安心して欲しいと話した。

東北旅行、箱根同窓会を目一杯楽しんだ。
そして、気持ちを切り替えて、5月最後の31日に入院することになりました。

さつき

訳あって、ちょっと雲隠れしておりました。

9日ぶりに戻ってきました。今夜は早く休みます。
詳しいことは明日書きます。


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マンマ

  • Author:マンマ
  • 好奇心、やじ馬根性旺盛な熟年おばさん?

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