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2024 / 04
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今年二度目の入院手術は流石に恥ずかしい。
穴があったら入りたいとはまさしくこのことである。
又か、のおもいが強く、ひたすら周りの知人友人に知られないことを願った。

これまで大きな手術を2回している。
二度あることは三度あるの例えがある。
然も2ヵ月後に3度目が本当にあるとは思ってもみなかった。

病院でも、あるドクターに「この前戻ったばかりなのに又来ているからビックリしたよ」といわれたと聞いた。前回の入院で、初めて見る顔ではないようですといわれた看護師さんにも又会った。
こちらも2度あることは3度あった。

日ごろは意識することなく歩いている。
術後1週間位というもの、何の支えもなく、2本足で立って歩くことが、なんとも頼りなく不安であった。腹部の手術は上体を起こし立ち上がることが容易でないことを思い知った。

前屈みになることも苦痛。
トイレも手すりにしがみつくように体重を預けても身の置き所がない感じで辛い。
切腹の意味が分かったような気がする。

体が少しずつ回復していくと、退院の日が待ち遠しくなる。
病理検査は術後2週間で結果が出る。
病理検査で最も恐れることは癌性の疑いである。
幸い私にはその心配がなかった。

病理検査で癌性が発見されても、病巣の転移がなければ治療の必要のないこともある。
一定期間の検査を受けていけばいいという。
だが、加齢と共に癌の予防は出来ない、ひとえに早期発見に懸かっているという。

主治医に私たちも同じことなのですよと聞いた。
加齢というだけでリスクになるということを再認識させられた。

もうこれ以上大病をするわけにはいかない。
実年齢もしっかり自覚して、気持ちだけで突っ走ることは戒めなければならない。

今回の入院では、研修中の若い医師の世話になった。頻繁に病室を回り、患者の声を聞いてもらい、主治医とのパイプ役になってもらえた。皆、真摯な姿勢である。
外科では女医も研修中で、どの職域にも、ジェンダーフリーで、男女の垣根がなくなっていることを感じた。同性として頑張ってほしい。エールを送りたい!!

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術後7日目に右腹部のドレンが抜けた。
これですべての管が取れてやっと身軽になれた。
いつも付属物を抱えながらの身動きで不自由であった。

身の動きは緩慢だが、それでも縛られるものがなくなった開放感で気分爽快である。
抜糸は、術後9、10日目に2日間にわたって半分ずつ行われた。これで腹部の突っ張り感も薄らいできた。息子夫婦も抜糸を見届けてから帰京していった。

主治医から「経過がよいので退院を考えましょう」と伝えられた。
「これで外科の出番はないでしょう」
「暴飲暴食をしなければ普通の生活でよいです」

思いがけなく、9月第3週末でよいと言われ、飛び上がるほどうれしい!
病理の結果もよく、パーフェクトな手術と順調な経過である。
投薬がないこともありがたい。

9月16日退院。術日は9月1日だから、術後約2週間である。
お世話になった医師、看護師、家族の協力に心から感謝したい。
今回も40日間(消化器を含め)という長い入院であったが元気になって戻れる。

久しぶりに陽の光を浴びて眩しい。
流れる風もさらっとして家路への足も軽い。

術後4日目から食事が出た。術後食は、おもゆ、味噌スープなど水物ばかりだが、りんごジュースは喉ごしがよくおいしい。
ベッド頭部を起こし、寄りかかって食事する体制を整えることも難儀である。腹に力がいらず上体を支えておれない。下膳などできよう筈もなく同室の人の手を借りた。

台風が近づいて来ている。帰省していた長女も今日の便で帰京するよう勧める。
明日は欠航しそうである。
身動きならず、TVも見られない。詳しい台風の情報も分からない。時折病室の窓に激しく叩きつける風雨で接近しているのだろうと推し量る。

術後6日目の朝発熱した(38.7度) 心配したが抗生剤の点滴をしたら一晩でさがった。
9月7日は病院内で衆議院選の不在者投票をすませた。
夫も3日ぶりに病室に来た。台風で庭に木の葉が散り片付けに手間取ったという。

手術室からICUへ移る時だろうか、
「うまくいきましたよ」主治医の声が聞こえた。
「ありがとうございました」薄ぼんやりした中で答えたような気がする。

一晩ICUで過ごし病室に戻った。麻酔も切れてきて腹部に鈍痛を感じる。水分を摂れないことが辛い。ガーゼに水を含ませ唇を拭く。少しずつ腹鳴もするようになって3日目に水を飲めるようになった。

尿管が取れて独りでトイレへ行くように促される。
電動ベッドの頭部を上げ柵に両手を掛けて起き上がろうとするが、下腹部に痛みが走り力が入らない、起き上がれない。なんとか体位をとりたいと必死であるが上体を起こせない。
加えて点滴に繋がれ右腹部にドレンと袋をさげている。自由にならないもどかしさに苛立ち情けなくなってくる。弱気になってくる。

なんとか起き上がって点滴台に両手を添えて立ち上がった。だが足は進まない。転ぶこと=骨折を最も恐れた。赤ちゃんが歩き始める頃のヨチヨチ歩きと同じで半歩ずつの歩幅しか前進しない。トイレまでが遠い。水を飲めるようになってもトイレまで歩く苦痛を考えると躊躇してしまう。まるで拷問に遭っているように辛かった。

腹部の手術は術後の体への負荷が大きい。特に1週間はその想いが強く回復への自信をなくしそうであった。日にちが薬と自分に言い聞かせて、ひたすら我慢し耐えるほかない。

9月1日、手術日当日である。
6時過ぎ採尿、浣腸をしてもらう。

東側のヴェランダに行き桜島を眺める。桜島上空は一面雲がかかり、背面の空はほんのり薄い茜色に染まっている。朝焼けの淡いグラディーションの空を眺め深呼吸をするとあらゆる邪念が消える。心の中で手術の無事を願って・・・
洗面を済ませ手術時間を待つ。

予定通り8時半過ぎに病室を出て手術室へ向かった。
ストレッチャーから手術台へ移る。白衣を着た人10人ぐらいが目に入る。その中にペースメーカーの業者らしい人2人もあった。
麻酔医は女医である。背中を丸めて麻酔の管が入り、口に吸入器を当てられ暫くしたら意識が遠のいていった。

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マンマ

  • Author:マンマ
  • 好奇心、やじ馬根性旺盛な熟年おばさん?

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